ぬるい冷蔵庫

【ぬるい冷蔵庫】numariのブログ。ぬるいコラージュ作品、GR-DIGITALやD40で撮った写真、青森の暮らしなど。

プロフィール

numari

numari
1974年産
青森県在住。
事務員。
切ったり貼ったり。

★コラージュ作品一覧
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・Photoshop Express β版
(要Flash Player 9)

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● ダメデー

DSC_4090_20081201023659.jpg


自分でも知らないふりをしていましたが、おそらく最近、調子が悪いんだと思う。このところ「ダメデー」が続いている。
30も半ばに差し掛かっている訳で、あちこちガタついているのはわかっているんだけど、気力体力ともに弱っている感じがなんともハァ〜である。土曜の夜6時半から16時間も寝てしまった。実はそんな日が珍しくない。ここ最近は週1ペースで16時間寝をしている。毎日6時間の睡眠をとっていても、持たないのだ。連日連夜肉体労働をしている訳でもないのに。


東京の元同僚が先日誕生日だった。それまで間に合わせようと私はシコシコ誕生日プレゼントを作っていたのだけど、なんと間に合わない。実は今も作っている。私の不調を悟ってかプリンタまで不調になり、あってはならない箇所に赤インクをべったりつけたりする。また明日やり直しである。
20代の頃は自他共に認める「最終日の女」として、ギリギリセーフ、いつも期限最終日までには奇跡的に間に合う女だった。それも昔の話なのか。


年を取ると1年は短い。そのくせ何をするにも時間がかかるようになる。そういうことだ。


16時間睡眠の夢の中で、私は走っていた。ホームセンターで売っているような何の変哲もない真っ白なスニーカーをはいて。夢の中の私は大股で飛び跳ねるように颯爽と走っていた。実際はマラソンなど持久力が物を言う長距離は大の苦手。なのに全く疲れを知らなかった。この夢がどういう夢かは知らないが、幸先のいい夢であってほしいと思う。


私はある時から、どんなことにも完全に絶望しきれなくなってしまった。だから、このような暗いムードの日記を書いていても心はどこかしら呑気だ。元同僚へのプレゼントも満足のいく仕上がりになるだろう。「最終日の女」改め、「間に合わない女」からのプレゼントが彼の元に届くのは2〜3日後だろう。調子が悪くてもこういうことはしていたいのだ。


DSC_4087_20081201023726.jpg


その先に、明るい場所があればいい。


  • 2008.12.01(Mon)
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● しあわせだなあ

「劇場版 さらば仮面ライダー電王 ファイナル・カウントダウン」(長いよ…)を今さらながら見た。田舎のシネコンで。夜の部。このシネコンでは通常より遅れて22日からやっているのだ。
受付のおねーさんに「すみません、来場者プレゼントはもうなくなってしまいました…」と言われる。苦笑い(照れ笑い)で「あっ、かまいませんよ!」と返す。大丈夫です、大人なんで。
でもプレゼント、何だったのかちょっと気になる。


R0013459のコピー


んで、観客数である。
前回・前々回とほぼ貸切状態だった訳だが、今回、10人はいた。これでもかなり少ないが、なんとなく嬉しい。子連ればかりかと思いきや、若いカップルや若い男子ソロもいて、パッと見特撮マニア風でもないので、どういう人達なのかと気になった。いや、私も十分アヤシイのだが。


R0013444.jpg


で、映画ですよ。
かーなーり良かった。
これ、一番好きかも。
話も設定も舞台もいい。敵のスーツのフォルムや武器もいい。アクションシーンもいい。火薬の量もCGもいい。撮り方が硬派な感じだったのもいい。幽霊列車はしゃくれ方がすごい。

そして出演者。
松村雄基の「黒い高見沢っぷり」と真面目な仕事ぶりに感服した。本人も、演じきった感があり満足したのではなかろうか。
桜田通(さくらだどおり)という冗談みたいな名前(失礼…本名だそうだ)の可愛い若手クンも結構良かった。
神田サヤカの肉付きのいい顔を下から撮るのはNGだ。見ていて気が気じゃなかった。もっとガリガリで幸薄そうな女子の方が適役だったか。
レギュラー陣には文句ありません。また電王で勢揃いしてくれただけで私は満足です。
それにしてもコハナちゃんの成長が著しい。脚長ぇ〜!


R0013441.jpg


イマジン達はもうね、なんつーか、カッコよすぎます。完成度高すぎ。
彼らがじゃれ合ってるシーンは可愛くて仕方ないし。
私は恋する乙女みたいな眼差しで彼らを眺めてしまいました。
ああ、結婚したい!一人選べないから重婚だ!
モモタロスが斬られて徐々に砂化していくところから、良太郎との対面(ラブシーン)、モモが良に憑依、オレ参上!…な流れ、熱いものがこみ上げすぎてどうにかなっちまいそうでした、私。スクリーンが霞むぜ。みんな、大好きだ!


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そうそう、松村雄基演ずる「死郎」がスケバン刑事よろしくヨーヨー…ではなく駒を投げ、ザコ敵がぶわ〜んと大量発生するシーン、「敵多すぎ!(笑)」と思わず吹き出してしまった。スター勢揃いの変身シーンも、最高にカッコいいシーンなんだけど、良太郎のライナーフォームはやっぱり頭にタケコプターついてるよ!にしか見えなくてまた吹き出す始末。私、どうも笑うところが他とズレてた模様。


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死郎とソラの関係だとか、死郎が何故そこまで復活にこだわったのかなど詳しいことが描かれていなかったのはアレですけども、それを差し引いても十分満足できる内容でした。
笑いあり涙あり興奮あり友情あり、キャラクターは全て個性的で魅力的。ここまでてんこ盛りなライダーシリーズはもう無いかもしれんね。大体、劇場版が3作も作られるって普通じゃない。まさに奇跡のような作品だと思いました。
電王を教えてくれた友人にも感謝したい。

ああ、いい映画だったナ〜。
でももう最後なんだよな…寂しいけど仕方ないね。
この時代にこんな作品に出会えたことだけで、幸せですわ。
さらば!



※文中に挿入された写真は私が過去に人形遊びをしながら撮ったものです。


  • 2008.11.25(Tue)
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● 暗い習作


絵(一部)
画用紙・墨汁



こわい……。




古いグラビアを見ながら下書きも何も無しに、
墨だけを使ってサラサラっと大まかな陰影だけで
絵を描く練習をしようと思ったのに、こんなことになってしまった。
墨って難しいね…。乾くのが速いんで、濃い色を乗せると修正が難しくなる。
だいたい、中途半端に書き込みすぎて練習になってないし。
なんか工藤静香の絵みたい。ていうか工藤静香みたい。
不思議な表情ではある。


絵を描き始めると、その絵の世界に入り込んでしまうようだ。
これを描いたのは昨晩だけど、なんとなくイヤ〜な夢を見てしまった。
イーゼルに立てておいたせいで、真っ暗な部屋の片隅で
じっと彼女は私の寝顔を見下ろしていたのだ。
しかし、人物を描くとどうしても絵に魂が宿るような、
なんとも奇妙な感じがして怖い。
私まで一緒に暗い気持ちになりそうだ。


いや、でも面白いね。絵を描くのは。




  • 2008.11.19(Wed)
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● 深浦の魔力

時々、「深浦切れ」を起こす。

今日は諸事情で会社が休みになったので、このところ「深浦切れ」を起こしていた私は深浦町へと車を走らせた。
なんだろう。なんなのだろう、この魅力。自分でもわからぬが、しばらく行かないでいると無性に「あー!深浦行きたいー!」となる。

とはいえ、観光名所には大した興味がない。私にとっては、道中の景色や何てことない町並みの寂れた感じが心地よいのだな、多分。



↓怖い顔のサンタからスタート。
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ふれあう気に、なれない。

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落ち葉、ふみふみ。

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「サンタランド白神改めアオーネ白神十二湖」にて。

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岩崎駅駅舎。

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センスがいい。

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「學校堂」とは何ぞや。

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「ウェスパ椿山」にて。

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「白□□」。
美しい廃墟。

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センスがいい。

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静寂の町では犬も微動だにせず吠えもしなかった。

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この時期、至るところに大根が。



観光名所的な場所にはそこそこ人もいたのだが、町中は呆れるほど人がいない。(ちなみにこれ撮ったの昼間ですよ)BGMは「シーン」という音のみ。
写真を見ても、その静寂っぷりが感じられるのではないだろうか。

今日はいつもの一眼デジタル「Nikon D40」を近所のオジサンに貸し出し中だったので、久々のGR-DIGITALで撮りました。久々すぎて使い方忘れてて焦った&軽すぎて落っことしそうになることしばしば。

とりあえず、「深浦切れ」は解消されて満足だ。今度はいつになるだろう。来週は雪になるらしい。



  • 2008.11.15(Sat)
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● ぬるいコラージュ #061


[コラージュ]
2008.11作成
A4クラフト紙・印刷物・シール・ペイントマーカー・ハンコ



contest.




★


12時間もかけて作ったのにこの出来である。
見る人がどう思うかはわからないけれど、
自分では、構成とか配置とか色とかもう全部非常にがっかりな感じで、
まとまりの無さとバランスの悪さに、見ていてイライラする作品だ。
何かが足りず、何かは余計だ。

調子が悪いのだ。
ついでに前髪も切りすぎた。
まったく、がっかりだ。

多分これ、作り直します。



  • 2008.11.14(Fri)
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● ぬるいコラージュ #060


[コラージュ]
2008.11作成
画用紙+クラフト紙(A4)・ジェッソ+アクリル・印刷物・フォーク・ペイントマーカー



9日の朝。



  • 2008.11.08(Sat)
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● お家事情

特に引っ越す予定などないが、暇つぶしにこの辺りの物件情報をネットで見ている。青森、やっぱすごいね。家賃3万も出せば、洋8・K2・バストイレ別の部屋が借りられる。そして月5万も出せば3〜4LDK(ヘタすると庭付き)の借家に住める。この辺の公団住宅なんか月5千円らしいぞ。
おおざっぱに言って、東京の家賃相場の約半分。いや、もしかしたらそれ以下。

アラ、でもお給料が東京の約半分(もしかしたらそれ以下)なんだった。


  • 2008.11.07(Fri)
  • Trackback(0)

● 小学生は爆発だ!


カレンダーの裏(B2サイズ)・鉛筆


これは、今年の3月、時々わが家にふらっと遊びに来る
隣の小学2年男子がさらさらっと書き残していった絵だ。

当初、うちの母に算数の計算問題をやらされていたようだが(画面左上)、
彼はすぐに飽きて、のびのびと絵を描き始めたのだった。

センスが良すぎて呆れる。(いや、あこがれる)

電波を発する鶴、
その電波を跳ね返すノコギリ、
跳ね返された電波から派生した太ったコックさん
……のあたりが特に好きだ。

いや、実際は、
鶴でも電波でもノコギリでもコックでもないのかもしれないが。


で彼、得意科目は「う〜んとね、図工!」、
学校や地区でも絵や工作がたびたび表彰されている模様。
どこかで賞をもらったという超力作の
「カブトムシのフィギュア(たぶん紙粘土製)」が
彼の家に飾られてあった。
結構デカイんだけど、ちょっとびっくりするくらい精巧で、
今にも動き出しそうだった。
観察力と表現力のバランスが絶妙で、感覚が鋭いのだ。


子供ってフリーダムすぎる。
私だってあなただって、かつてはこんな絵を描いていた筈なのだ。
いつからその自由さが失われてしまうんだろう。

彼には枠にはまらずにそのまま突き進んでいってほしい。
いや、大人が枠にはめようとしても簡単にはまらなそうな子なので、
心配はしていない。期待している。


  • 2008.11.07(Fri)
  • Trackback(0)

● 文化の日@弘前

祝日、ウダウダしていることの多い私が、今日は張り切って出掛けた。
「弘前城 菊と紅葉まつり」である。


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小菊、かわいい。



いや、小菊に感心している場合ではない。
私が最も見たかったもの、そして撮りたかったもの、それは菊人形だ。


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こんな格好で失礼します。

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篤姫さんです。

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オアシズの大久保さんです。


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「いいなあ、ワシも混ざりたい…」


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まつ毛、ふさふさ。


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まゆ毛、ふさふさ。


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勝さんです。


★


菊人形、子供の頃はちょっと怖いようなイヤ〜な感じがして軽くトラウマだったが、今見るとなんだか素敵だ。人形の顔も昔と比べてすっきりと洗練されたような気がする。昔のはもっとバタ臭かったような。



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制作側の熱意が感じられる。
でも、パンダは無理がありますよ。


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マリア・カラスは枯れていた。

DSC_0444.jpg



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アンニュイなクジャク。
それにしても、近づきすぎである。


DSC_0469_1.jpg
キウイのカーテン。
甘い香りでいっぱいだった。

DSC_0470.jpg
マルメロと陽光。



★


菊人形、かなり満喫。

その後は土手町界隈をぶらり。

「harappa gallery」にて鎌田治朗 コンテンポラリージュエリー展" things of value"をみる。
私、ティファニーにもカルティエにもブルガリにも全く興味がないのだが、この人の作るジュエリーはすごいなあと思っていて、このブログでも勝手にブックマークに入れているのだけど(サイトはこちら)、現物を間近で見ることができて、良かった。作家ご本人もいました。(声の大きな人だった)弘前出身なんですね。

作品は、カメラのレンズを使ったペンダントやサングラスを使ったリングなど、素材選びと組み合わせ方が絶妙すぎて唸る。仕事も実に丁寧で美しいのだが、ただ綺麗なだけじゃなく、見ているとゾクゾクしてくる楽しさがあるのだ。
雑誌やHPでしか見ることのなかった「ハンガー型のピアス」や「ヒゲのブローチ」が売られていた。実物も素敵だ。だがしかし、こんな時に限って私には持ち合わせがないのだ。だいたい、ピアスの穴が無いじゃないか。
それ以前に彼のジュエリーは、パワフルで洗練され背筋のぴーんと伸びた大人以外、つけちゃいけない気がするんだな。私はまだまだまだなんですわ。


★


さてと。腹が減ってきたので、以前ブログにも書いた「キッチン ささはら」へ再び行ってみた。今回はサーロインを頼んだんだぜ!ライス・サラダ付きで1300円!
(今回も写真はナシです。。)

ジュージュー。
肉、結構デカイ。けど品がいい盛りつけ。口に入れた瞬間「とろける〜!」タイプではないが、さっくりした歯触りがいい。私好み。ソースもいい塩梅。うまいなあ、感心しちゃう。
んで、気づいたんですが、作っている最中、揚げ物をする音が聞こえてたんですね、何してんのかなーと思ったら、付け合わせのポテト(二切れ)、わざわざ揚げてたんですね。しかも冷凍食品風じゃない。いんげんやコーンも、冷凍食品にありがちな無愛想な顔をしていない。ちゃんと調理している風なのです。サラダも、ありがちな作り置き感がなく、キャベツの切り口がフレッシュでドレッシングも妙にうまい。私はミシュラン調査員じゃないが、心のメモ帳に星を三つ書いた。
丁寧で真面目な仕事、ごちそうさまでした。



食後の珈琲はこちらで。

DSC_0492_1.jpg
「ひまわり」。
むか〜しからある。うちの母も女学校時代などによく通ったそうで、私も高校時代行っていた。一応名曲喫茶だったと思うのだが、その音は耳を澄まさないと聞こえない。
夏場はクーラーがきついんだよな。
おばちゃん度の非常に高い店なのだが、今日は若い男二人連れや高校生に見えなくもない青年もいた。


DSC_0493.jpg
自家製ドーナツがおいしそうだったので頼む。
おっ、フォークが刺さらん。かちかち。味フツー。
シュークリームにしなかった自分が恨めしい。
どれどれ珈琲は…濃いなあ!濃いだけで何の感動もない味だ。こんなんだったっけ?私が大人になったのかな。
店内は昔と変わらずいい感じなのだが、味には時の流れを感じてしまった34歳の秋でした。


あれ、文化的なこと何にもしなかったね。



写真すべて
弘前市 / 2008.11 / Nikon D40 + SIGMA 30mm F1.4


  • 2008.11.04(Tue)
  • Trackback(0)

● 裸の王様

美術教室の日であった。
線引き終了、今日からいよいよ石膏デッサンに入った。

ある程度形を取ったところで、先生に「アラ、numariさん、ダイナミック! でもいいわよ、最初の頃に比べて随分良くなったわね〜」と言っていただく。
でも自分がまだまだ発展途上なのは、よくわかっている。始まったばかり。これからなのだ。

そういえば線引きの段階から、先生や他の生徒さんたちから「すごく繊細で仕事が丁寧だね」と言われていた。自分では雑だろ、雑!と思うのだが、どうやら他人の目には丁寧に映るらしいのだ。今まで絵以外でも何かと「丁寧だ、繊細だ」と言われることが多く、首をかしげていた。自分では呆れるほどズボラで雑で、ちょっと誤魔化しが上手いだけなんだと思っていた事が、そう見られるのは意外なことである。
じゃあみんな、どんだけ手抜きしてんだよ! なんて思ってしまいます。
丁寧で繊細であることだけが、良いとは限りませんけども。



「手抜き」で思い出した。


うちの田舎が生んだ「すごい画家」がいる。
アメリカで学び、アメリカで個展を開いたことがあるという。そうとは知らず、彼女の絵にたまたま出くわした私は「うわ!なにこの幼稚でヘタクソな絵!ギャグ?」と苦笑してしまった。すかさず隣にいた母が「それ、○○さんていう、有名なアーティストの絵だよ、アメリカで勉強して個展も開いたっていう……(以下略)」などとのたまう。
だ か ら、何!!!!!?

その絵は、私の目には「ただのヘタクソな絵」にしか見えず、“アメリカ”と聞かされても箔が付くどころか「アメリカで一体何を学んできたんだよ……」としか思えなかった。デッサン力云々のお話じゃない。そういう次元じゃない。「あ〜、オレ、やっぱ絵ヘタだわ、向いてないわ」と、始める前から美の道を諦める人のレベルである。苦悩し、真面目に努力した人の絵ではない。小学生の落書きの方が素直で自由奔放なだけ百万倍マシ。基礎力がある上での「遊び」などでは決してない。ただ手を抜いてふざけているとしか思えない。あまりにヘタすぎて、見ているこっちが不安になってしまうような絵なのだ。ヘタなだけで面白くも何ともない。画風は、ツルタロー画伯の絵に百万回ダメージを与えたようなソレなのだ。たとえ、聞いたこともない超マイナーでちっぽけなギャラリーだったとしても、こんな絵でアメリカで個展を開かれたら、それは日本の恥としか言いようがない。

私はいまだかつて、これほどヘタクソで面白味もないのに自信満々でアーティストを名乗る人を見たことがない。自覚の無さがますます怖い。彼女の絵は百歩譲って“ヘタウマ”ですらなかった。絵心など全くない、暇を持てあました高齢主婦が、鼻くそほじりながら投げやりに描いた不快な絵にしか見えないのだった。うちの母レベル! そんな代物を「どう?いいでしょ!」と押しつけるようないやらしさ。
それを田舎の人々はありがたがって眺めている。飲食店の看板や店内装飾等々を任せたりしている。「アメリカ帰りの、すごい人」だから、と。アメリカ帰りがそんなにすごいか! みな本当は心の底で「うわー、ヘタな絵だなあ、これなら私にも描けそうだ」と思っているのではないのか。(思っていないとしたら逆に怖いのですよ)

すごい画家はプロフィールもすごかった。スタイルシート崩れまくって見るに堪えないHPに記されたソレは、アメリカのなんたら学校、なんたらギャラリー、なんたらかんたら……長々と、輝かしい栄光の足跡がずらずら書き連ねてあった。「ふーん、だから何!?」のオンパレード。私には空しく響いただけだった。アメリカ帰りを田舎者たちに持ち上げられ、それ以上努力もせず、恥ずかしい看板をテキトーに書き殴って町を汚す、それでアーティスト気取り。それがあなたのしたかったことなのか! ほんとうに恥ずかしい!
件の看板、私は「うわー、ひどい看板だなあ。ああ、きっと、料理しか取り柄のない店主が仕方なく自分で看板描いちゃったんだろうなぁ〜」と思って見ていた。それもあなたの仕業だったなんてな。

なんだか裸の王様みたいな話である。
私はこの一件の裏に、「田舎の人達の騙されやすさ」を見て取る。地元に戻ってきてから、つねづね気になっていたことである。
「○○大学の教授」とか「芸能人の○○さんも絶賛!」とか「これだけでヒザ痛が消えた!」とかそういうフレーズに、こっちの人はめっぽう弱い。権威、ブランド、奇跡が大好きなのだ。嘘と本当を見極める目が、霞みまくっているのだろう。何が良くて何がダメなのか、自分の中に確かな尺度がないばかりに、それなりの安心できる意見に飛びつき、カドの立たない方向へと流されてしまう。それで後々痛い目に遭うのはそういう「善良な人達」なのだ。

私はここで、ひどい画家の恥ずかしい絵に腹を立て、毒づきたい気持ちも勿論あったのだが、こういう手抜きの絵が生ぬるい賞賛にさらされて世の中に氾濫することが恐ろしく、悲しいのだ。こんな絵は、田舎のごく一部の人々に生暖かく迎えられる絵でしかないことはわかっている。良くて、便所のカレンダーがせいぜいだ。大して美術など興味もない人々にその場だけ生暖かく賞賛され、持ち上げられ、消費され、それでつい調子に乗り、つまらぬ絵を量産して喜んでいる画家本人が哀れで仕方がない。狭い世界でしか通用しない戯れの絵をぶら下げて、東京の画廊にでも行ってみてほしい。そこで一笑に付されてもなお、「ヘタでもいい、ぶかっこうでもいいじゃないか」などと都合のいい文を添えた無粋な絵を描きそうで、それはそれで怖いけれど。



いや、これね、私も他人事じゃないんだよね。へへ。


  • 2008.11.03(Mon)
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